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牛革の種類

レザーアイテムの多くは、牛革で作られているといっても過言ではありません。

牛革は世界で最も一般的な原皮といわれ、お財布やバッグ、靴など幅広い用途で使われています。

その理由は、耐久性があって丈夫なこと、加工がしやすくバリエーションが豊富なこと、そして乳牛や肉牛として飼育されるため安定した供給量があるからです。

 

牛革には、種類とランクがあり若ければ若いほど高価となります。

皮をとる牛の年齢やオス・メスの違いなどにより様々な呼び名があり、それぞれの持つ性質が異なっています。

主に、レザー表面の風合いが異なり、価格に大きな違いが生まれます。牛の年齢やオス・メスの違いなどでさらに細かく分類されますのでご紹介していきます。

 

最上級の牛革『カーフスキン』とは、生後6ヶ月以内の子牛の革で牛革の中で最も上質な素材とされています。

大人の牛の革と比較してキメが細かく柔らかく軽く、短い毛つきの希少なハラコよりも丈夫です。

全ての皮革素材の中でも特に上質で希少価値が高く、非常に手に入りにくい革です。世界の名だたるハイブランドでも使用され、高価格で取り引きされています。

 

カーフスキンよりも希少価値が高い『ヘアカーフ』は、カーフレザーの中でも、生後6ヶ月以内の子牛の革を毛の風合いを残したまま仕上げたものです。

『ヘアカーフ』は、流通量が少なく、最も希少価値が高い、珍しいレザーで、しっとりとなめらかな毛並みを持っており、いつまでも撫でていたくなるほどの心地よさです。

混同されがちですが、ハラコとヘアカーフは別物で、ヘアカーフにはチクチクとした硬い毛はなく「最高品質」と呼ぶにふさわしい気品あふれるレザーです。

 

短い毛つきの希少な『ハラコ』は、胎児~生後間もないほどの子牛の革で、短い毛のついた素材で独自の風合いがあります。

出産前に死亡した牝牛のお腹にいた腹子や、死産した子牛から採られるため、ほどんど市場に出回ることはありません。

ハラコは高級素材であり、通常販売されているものはポニーなどをハラコと称して販売しているケースがほとんどです。

  

美しく高級な『キップスキン』は、生後1年以内の子牛の革でカーフスキンに次いで上質な皮とされています。

カーフには及びませんが、なめらかで美しいく革自体のしなやかさもあり、手にしっくりとなじみやすい特徴があります。

また、カーフよりも供給量が安定しているためため、高級ブランドで用いられやすい革です。

 

一般的な牛革といえば『ステアハイド』は、生後2年を経過したオス牛の革です。

生後3ヶ月~6ヶ月の間に去勢されており、去勢されていないオス牛の革(ブルハイド)と比較して革質に柔らかさがあります。

厚みが均等なため、革小物や革財布、革バッグなど、様々な用途に使用することができます。

主に食用として生育されているため供給が安定しており、牛革の中で最も一般的に使用されます。

 

丈夫で柔らかい『カウハイド』は、生後2年を経過し、出産を経験したメスの牛の革です。皮の厚さはオス牛ほどなく、やや柔らかさをもっています。

子牛の革よりは強く、成牛のオス革よりは薄いので、両者の中間的な役割で使われています。

 

ワイルドで丈夫な『ブルハイド』は、生後2年を経過し、去勢されていないオス牛の革です。

牛革の中でももっとも固く丈夫である一方、柔らかさと汎用性はなく、シボが大きいのも特徴的です。

去勢されていない牛は、オス同士で決闘を繰り返すことが多く、傷付いていることが多いため、ワイルドな革製品の加工に向いています。

 

牛革は、若ければ若いほど柔らかいのが特徴です。

「カーフスキン」に代表されるように、若い牛はきめ細やかでスムーズな手触りです。その逆に、歳をとるほどに硬くなります。

特に去勢していないオス牛の「ブルハイド」は非常に硬さがあります。

メリットは、とても丈夫で耐久性があることです。また、採れる部位や加工方法によっても質感が大きく異なるので、製品によって適したレザーが採用されています。

 

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