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タンナーとは何か

タンナー(tanner)とは皮を革にする仕事をしている人のことを指します。

鞣し革業者や皮革製造業者と呼ばれることもあります。 つまり、タンナーとは鞣し加工(tanning)を行う人々のことを指します。

革製品の良し悪しを決める、職人の技術を持っている人々です。

タンナーの本場は、ヨーロッパだと言われており、ヨーロッパの革は硬水で革にハリ感を与えるのに対して、日本は軟水で革にソフト感を与えます。

日本のタンナーの魅力は、伝統とこだわりが詰まった技術から生み出される品質の高い革です。

世界の中でも特に厳しい日本の検品基準をくぐり抜けた革製品です。

日本製の革にみられる「丁寧さ」と「正確さ」は日本ならではのものです。

日本のタンナー集積地は、主に4つあります。

兵庫県(姫路市・たつの市)

姫路は古くから皮革産業が特に盛な都市で、現在100を超える数のタンナーが存在します。

古くは大陸から製革技術が伝承された地と言われ、歴史のある生産地です。

姫路は国内における皮革製品生産量日本一を誇り、日本に流通している皮革製品の7割は姫路レザーと言われています。

また、姫路レザーの多くは「クロム鞣し」という方法で製造されます。

和歌山県(和歌山市)

和歌山の中で皮革産業は特に古い歴史を持つと言われており、その歴史は400年前に遡ります。

また、牛革を加工することが最も多く国内外の様々なメーカーから依頼を受けています。

紀ノ川を中心とした水源、大阪湾に近いという運搬の条件の良さで、兵庫、関東と並び、日本の皮革三大産地と呼ばれています。

東京都(墨田区)

関東平野を流れる大きな河川沿いに発展。特に荒川沿いでは豚革を扱う工場が集積しているのが特徴的です。

栃木県(栃木市)

栃木のタンナーでは、「タンニン鞣し」で革を加工することが多く、耐久性としなやかさを併せ持っています。

タンニン鞣しされた革(ヌメ革)はエイジング (経年変化)するため、革好きからも高い支持を得ています。

 

 

タンナー

革の特徴

日本のタンナー