動物革の種類
革といえば、牛革だと思うのですが、動物の革の種類をどれくらい知っていますか?
動物の革は主に9つほどあります。
牛革の特徴は、丈夫で使いやすく染色・加工がしやすいことです。
日本国内ではイタリアンレザーなど海外製のものが数多く流通していますが、上質な日本製の革も人気です。
豚革(ピッグスキン)の特徴は、薄手な割に頑丈で、銀面(革の表面)の3穴1組の毛穴があり、通気性がよいことです。
加工・デザインがしやすく汎用性が高いことから、海外では高く評価されていますが、日本では比較的安価な素材として扱われています。
馬革(ホースハイド・ホースレザー)の特徴は、牛革よりも柔らかくなめらかな素材。
とくに美しいツヤと気品、丈夫さが特徴のコードバンは、最高級の革として世界中で愛されています。
羊革(シープスキン)の特徴は、キメが細かく柔らかく、しっとりと肌に吸いつくような手触りが特徴です。
毛を生かしてなめすとムートンになります。「ラムスキン」と呼ばれる子羊の革はとりわけ柔らかく、高級な素材です。
水牛革(バッファローレザー)の特徴は、丈夫さと分厚さ、弾力のある手触りも特徴的です。
なめし方によって深みのある光沢が生まれるため、高級なジャケットの素材としても重宝されています。
ヤギ革(ゴートスキン・キッドスキン)の特徴は、羊革よりも強く丈夫で、経年変化を存分に楽しめる素材です。
成長したヤギの革「ゴートスキン」と子どものヤギの革「キッドスキン」があり、高級なヤギ革は暑く乾燥した国で産出されています。
鹿革(ディアスキン)の特徴は、伸びてももとに戻る鹿革は、手袋の素材に最適です。
軽くてしなやかですが、型崩れしにくく丈夫で摩擦にも強く、ものによっては洗濯も可能です。
牡鹿の革の表面(銀面)を起毛させたものを「スーパーバッグスキン」といい、鹿革を油でなめしたものを「セーム革」といいます。
イノシシ革(ペッカリー、チンギアーレ)の特徴は、高級素材で、産出量は多くありません。
国によっては保護規制があり、狩猟や輸出が制限されています。
南米に生息するイノシシの仲間を「ペッカリー」、ヨーロッパ野豚の革を「チンギアーレ」といい、どちらも希少で高価です。
ワニ革の特徴は、哺乳類の革にはない斑紋です。
大きく分けてクロコダイル、アリゲーター、カイマンの3種類がありますが、なかでもクロコダイルは非常に高価でグラマラスです。
なお、ワニやヘビ、トカゲといった爬虫類は絶滅危惧種のリストに入っているため、皮の採取や輸出には厳しい規制があります。
動物の革の種類
革の特徴
皮
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豚革
牛革
革の種類