革の部位の特徴
革の部位の特性強度はそれぞれ異なり、使用するのに向いている部位などがあります。
大きく分けて5つの部位に分かれます。
ショルダー(肩)は、柔軟性と強度を兼ね備えた部位です。
元々、品番に可動していた部位と言うこともあり表面にシワが多く、特徴のある表面をあえてデザインとして取り入れる場合もあります。
この部位は、柔軟性と繊維の密度があり、強度が高いので、馬具などにも使用されます。
ベンズ(肩から腰)は、繊維束の密度が高い上に、均一である部位です。
デザイン上、接ぎを入れたくない大きなパーツや、製品自体にある程度の用尺が要求されるベルト、バッグのショルダーストラップなどに使用されます。
部位自体の繊維の密度が高く、厚みをあり非常に丈夫な素材。バッグのサイドパネル・鞄底パーツにもよく使用されています。
バット(尻)は、「ショルダー」よりもシワが少なく、コシがある部位です。強度もあり牛革を含め他素材でも良質な革素材の部位として扱われている部位です。
その中でも、馬革におけるこの部位は、「コードバン」と呼ばれて高級レザー素材として扱われています。そして、サイズの大きな製品づくりにも向いています。
ベリー(腰)は、繊維束の交差度合いが低くので比較的柔らかく、厚みも薄い為、伸びやすく、素材自体の強度も他部位にくらべて弱めな部位です。
外側ほど素材の厚みが薄くなるため、部位全体が利用出来るわけではなく、表革としてよりも裏革として、靴の中敷きやバッグの裏側の素材として利用されることも多いです。
レッグ(脚)は、前脚、後脚ごとに繊維質などの面で違いがあります。後脚の方が、繊維密度が高く丈夫です。
素材自体は厚みのある素材で、面積が小さいため、バッグの持ち手、財布など小物製品の作成に使われる事が一般的です。
特徴を知って作りたいものに合う革の部位を探してみてください。
レッグ
ベリー
バット
ベンズ
ショルダー
革の部位
革の部位の種類